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イメージキャラクター「アニー」ちゃんのお話


【Pocketful of Miracles~ポケット一杯の幸福 】

(1961年アメリカ映画)




1930年代、禁酒法時代のニューヨークのダウンタウンーー。

混沌とした時代の中、ここで逞しく生きるリンゴ売りの老婆がいた。

「アニー(アップルアニー)」と呼ばれたこの老婆は、かご一杯に詰めたリンゴを、町行く人に売り歩きながら、時に懐に仕込ませたジンをあおりつつ、町中の物乞いの元締めまでこなし、強かに明るく日々を暮らしていた。

アニーには遠く離れて暮らす娘がいた。ルイーズという名のこの娘は、生後間もなくスペインの修道院に預けられ、ずっとそこで暮らしている。決して会うことはないものの、ルイーズはアニーにとっての希望のすべてだった。

娘ルイーズのために、アニーは生活を切り詰めながらも仕送りを続け、自分はニューヨークで裕福な暮らしをしているセレブだと偽った手紙を送っていた。

そんなある日、ルイーズから一通の手紙が届く。そこには、スペインの貴族と結婚がしたいので、婚約者と婚約者の父と一緒に近々挨拶にニューヨークのアニーを訪ねてくるという内容が書かれていた。

本当の自分の姿を見られたらこれまでの嘘がバレ、ルイーズの未来までつぶしてしまう。

困り果て、どうしていいかわからないままジンをあおり、アパートで酔いつぶれるアニー。

そんなアニーを探してアパートを訪れたのが、リンゴ売りの得意客であるギャングのデイブだった。

闇酒場で一儲けしてのし上がってきたデイブには、大事な取引の前にアニーからリンゴを買うと必ずうまくいくというジンクスがあった。

これまでも何度も大きなヤマの前にアニーからリンゴを買い、うまくいかせてきたデイブ。


今新たにこれまでで一番大きな取引をしようとしていた矢先、どこを探しても街にアニーの姿がなかったため、アパートを探し当ててまでリンゴを買いに来たのだった。

激しく落ち込んでいるアニーの元、リンゴをかごから1つ取り、金だけ払って帰ろうとしたデイブだったが、ガールフレンドのクイニーに止められる。

「かわいそうじゃないの、助けてあげなさいよ!」

こうして、ニューヨーク下町のギャング・闇酒場スタッフ・物乞い総出の、アニーを助ける大作戦が始まったのだった…。

(映画「ポケット一杯の幸福」(1961年アメリカ映画)のあらすじをまとめたもの)










アップルポケッツのイメージキャラのアニーちゃんは、実はこの映画のストーリーにインスパイアされたものです。

ニューヨークのアニーはリンゴを売りながら「God bless you(神様のご加護がありますように)」と客によく声をかけていました。

私たちもいつもアップルパイを買ってくださるお客様にGod bless you、どうかいいことがあるように、という気持ちでパイを作り、販売しています。

美味しいパイを作るのは当然ですが、それと同時に楽しさやワクワク、そして気持ちをアップにさせてくれる何かを提供していけたらと思っております。

オリジナルアップルアニーの暮らしていた1930年代のニューヨークブロードウェイは、世界大恐慌後の相当カオスな世界でした。

アップルアニーの生きた時代から100年近くが経ちますが、コロナ禍やウクライナ危機、急激なインフレ等々、今現在も違う形で、様々なカオスな出来事は起こり続けています。

その中で、少しでも皆様に明るくハッピーな気持ちになれるお菓子を作っていけたらというのが、私たちの想いです。

どうか今日もみなさまに良いことがありますように。





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