世界のアップルパイ巡り②アメリカ🇺🇸編
- applepockets
- 5月21日
- 読了時間: 6分
更新日:5月22日

東京・千駄木のアップルパイ専門店、Apple Pocketsです。
「世界のアップルパイ巡り書くね!」と言ったきり早数か月……👵🏻
テンチョも生きてていろいろあったので、そのあたりはどうぞスルーしていただいて、今回から少しずつ、世界のアップルパイ文化について書いていこうと思います。
まずは、アップルポケッツのモノ作りの原点とも言える、「アメリカ」編です。
アップルパイってそんなに好きなお菓子じゃなかった😂
“As American as apple pie”(アップルパイみたいにアメリカ的=いかにもアメリカっぽい、という意味の言い回し)
と言われるくらい、アップルパイ🍎はアメリカ文化の象徴みたいな存在です。
でも、正直に言うと、テンチョが日本で時々アップルパイを食べていた頃の感覚は、
「パイ生地の中に煮たりんごが入って、レーズンとかカスタードとか、スポンジケーキをぽろぽろにしたみたいなのが敷いてあって、上にテカテカするジャムが塗ってある“りんごのお菓子”」
くらいの感覚でした。
嫌いじゃない。でも、取り立てて夢中になるお菓子でもなかったんです。
アメリカには、どこにでもアップルパイがある🥧
ところがアメリカに行くと、とにかくどこにでもアップルパイがある。
スーパーにも。ダイナーにも。ファストフードにも。

「本場だからかな?」と思って、どうせなら美味しいアップルパイ食べてみたいと思って、
「アップルパイの名店ってどこ?」
って聞いてみても、返ってくるのは、
「え? アップルパイの名店?」
みたいな反応。
そもそも、“名店を探して食べる特別なお菓子”という感覚じゃないんですよね。
さらにアメリカ人の知人に言わせると、
「美味しいアップルパイは店で買うものじゃない」
とのこと。
その時のテンチョの気持ちは、
「その心は???」
でした。
大喜利かと思いました😂
アメリカの家庭で食べたアップルパイ
でも、その意味がわかったのが、知人宅で手作りのアップルパイを食べた時でした。
当時はまだショートニングがそこまで悪者扱いされていなかった時代。
ショートニングで作る、サクサク、パラパラした軽い生地の中に、シナモンの効いたりんごだけが、ただただたっぷり詰まっているパイ🥧。
ママさんは、
「🍏Green appleじゃないとダメなのよ!」
って力説していました。
今考えると、グラニースミスとかブラムリーみたいな品種のことだったんですよね。
(ちなみにテンチョは当時、「Greenって王林のこと?」としばらく勘違いしてました。でも王林のアップルパイも美味しいよね😆)
とにかく食べた瞬間、
「え、これがアップルパイなの???
普通の材料しか入ってないのに、なんかすごい美味しい‼️」
と衝撃を受けました😳
日本のアップルパイと、何かが決定的に違う
日本で食べていた「ケーキ屋さんのアップルパイ」と、何かが決定的に違う。
たっぷりの風味豊かなりんご。
香り立つスパイス。
気取りはゼロ。
お好みでバニラアイスを乗せて、ぐちゃぐちゃに混ぜながら食べるのも最高🥰
それからしばらくの間、英語でレシピを探したり、人に教えてもらったりしながら、アップルパイ作りにはまっていました。
「アップルパイとはケーキでなく、料理である」
そしてテンチョの中で出た結論が、
「アップルパイとはケーキでなく、料理である」
ということでした。
どういうことかというと、
プロのパティシエが技巧を凝らして作る“華やかなスイーツ”というより、
帰省したらおかん👵🏻が作ってくれていた芋の煮っころがしみたいな、
「これこれ! これでいいんだよ!」
って言いたくなる、“家庭の料理”に近い感覚なんだと思ったんです。
マクドナルドに昔からアップルパイがある理由
そう考えると、日本のマクドナルドに昔からアップルパイがあるのも、なんだか納得がいく気がします。
マクドナルドって、もともとはアメリカンダイナー文化の延長線上にあるもの。

ハンバーガー、ポテト、コーラ、シェーク。
そこに並んで、アップルパイがある。
アメリカのダイナーには、昔から当たり前のようにパイがあります。
アップルパイを食べることが、
「どこか記憶の中にある“家庭の味や思い出”に近いものを食べる」
ことにつながっていて、それが心の平穏みたいなものになっている。
そんな文化があるんじゃないかな、と今は思っています。
「思い出の味」を食べている
だからアメリカでは、スーパーでも、ダイナーでも、どこでもアップルパイが売っている。
それを日本人が食べると、
「こんなもんか?」
って思っちゃうこともある。
だって、アップルパイに関する思い出の味がないから。
でも、あの背景には、
「似た何かでいいから、アレを食べたい」
という感覚がある気がするんです。
そしてその“アレ”って、
「家で誰かが作ってくれた味」
なんですよね。
例えば、日本のスーパーのお惣菜でも芋の煮っころがしって売ってるじゃないですか。
でも、
「おかんが作ったやつの方が美味しかったなぁ」
って思いつつ食べること、あると思うんです。
お惣菜を食べながら、無意識にその記憶も一緒に食べてる。
アメリカのアップルパイにも、そういう“記憶の食べ物”としての側面がある気がしています。
男性のお客さんが多い理由
アップルポケッツって、男性のお客さんの割合がかなり高いんです。
それって、もしかしたらこういう部分もあるのかな、と思っています。
“技術を見せつける美味しさ”
ではなく、
「なんか異常に落ち着く美味しさ」
毎日食べても飽きない。
生活に馴染む。
単純なのに、人に言いたくなるほど美味しい。
最初にアップルパイの美味しさに目覚めてから、ずっとそういう方向を目指しているからかもしれません。
具体的に言うと、
甘すぎない
素材の味が死んでない
食べ疲れしない
また食べようかな、ってなる
何なら毎日でもいける😂
そういうところなんだと思います。
Apple Pocketsが目指したいもの
なんだか話があっちこっち行ってしまいましたが、アメリカンアップルパイって、“家庭の味”なんだと思うんです。
それって、お店で売っているものを食べるだけだと、なかなかわからない。
でも、その背景には、
「家庭で誰かが作ってくれた記憶」
があって、アメリカではアップルパイが文化として愛されている。
アップルポケッツは、そんなアメリカンアップルパイへのリスペクトを持ちながらも、日本らしい、日本ならではの素材の味わいを大切にした、“食べ疲れしないアップルパイ”を目指しています。
みんなの記憶や思い出の中に、
「また食べたいな」
って残るようなアップルパイを、これからも作っていけたら嬉しいです。
テンチョの個人的おすすめ
なお、テンチョの個人的意見として、東京で「アメリカの家庭で作ったアップルパイ」に一番近いなぁと感じるのは、Bubby's さんのアップルパイ。
薄めのバター練りパイ生地に、シナモンを効かせた紅玉がたっぷり入っていて、甘すぎず、ちゃんと“手作り感”がある。
これだよ、これこれ!感あるアップルパイです。
機会があればぜひ食べてみてください😃





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